記事の要約
- カスタマイズが自由自在でより魅力的なリッチメニューに
- アクション機能で効率的に顧客を誘導できる
- メッセージの配信数を増やすことなく集客や販促ができる自動集客ツール
Lステップのリッチメニューとは?
そもそもリッチメニューとは、LINE公式アカウント(以下:公式LINE)内のトーク画面下部に表示される固定のメニュー画面のことです。
個人間でLINEのやりとりをする場合、トーク画面の下部に文字を打ったりスタンプや画像を追加したりするバーがあります。一方、企業などの公式LINEの場合、トーク画面の下部に独自のメニュー画面が固定となっているものがほとんどで、これがリッチメニューです。固定表示されているので、配信する側はメッセージの配信数を増やすことなく、集客や宣伝できることが特性です。
リッチメニューは、タイル状のボタンを最大6つまで画面上に表示でき、画面上で一番目立つコンテンツです。公式LINEでは、12種類のテンプレートの中から1種類を選んでボタンの配置を決めます。
もちろんこの公式LINEのリッチメニューでもボタンや配置を工夫して設定すれば有効ではありますが、Lステップを導入することによって、リッチメニューのカスタマイズが自由になり、より魅力的な公式LINEを作成することが可能です。
LINEは圧倒的にユーザー数が多く、頻繁に使われているtoolです。ブログやメルマガよりも閲覧してもらえる可能性が非常に高いのが強みです。バナー広告のような役割も担ってくれるリッチメニューによって、より効果的な集客や宣伝、販促のツールとして利用できることは間違いないといえます。
Lステップのリッチメニューでできること
Lステップを導入するとリッチメニューをどのように変えることができるのでしょうか。公式LINEのリッチメニューとLステップのリッチメニュー(通称:プレミアムリッチメニュー)を比較しながら紹介していきます。
友だちごとに表示を変更できる
公式LINEのリッチメニューでは、「友だち」に追加されている全員に同じリッチメニューしか表示することができません。
一方、Lステップのリッチメニューは、友だち毎に表示を変更することができるのです。公式サイトから登録した人、アンケートに回答した人など、友だちの属性に合わせて自動的にリッチメニューの表示が変更されます。事前に設定しておくことによって、性別、年代、商品購入希望者などからより細かく友だちの属性を分類してリッチメニューを表示させることも可能になります。
リッチメニューは、トーク画面を開いたときに一番目を引くメインとなる部分です。それぞれに合ったリッチメニューが表示されることは、友だちからの反応率が上がり、宣伝や集客の効果が高くなるといえます。
タブ分け表示ができる
タブ分けとは、リッチメニューの上部に付箋のような切り替えボタンを表示することができる機能です。タブで分けることによってカテゴリー毎に表示内容を分類し、より多くの情報を掲載することが可能になります。
公式LINEのリッチメニュー作成ではテンプレートが決まっており、その中で選択できるボタンは最大6つです。タブ分けの機能はありません。
Lステップのリッチメニューなら、ボタンを最大20個まで(1つの画面に最大10個)選択することができ、更にタブ分け表示も設定することができます。より多くの情報をリッチメニューに表示できるだけでなく、その情報を見やすく整理して表示することができるのが特徴です。
例えば、1つめのタブの画面には商品などの広告を全面的に表示し、2つめのタブの画面にはアンケートや問い合わせなどのホーム画面のような表示にするといった使い分けをするといった方法もあります。タブ分けの機能を使ってメニューを細分化できるので、ページ移動をせずに内容を切り替えられることから、顧客がよりスムーズに検索できたり、遷移先に誘導することができたりと、より反応率を上げることができる機能だといえるでしょう。
アクション連動で切り替えができる
アクション連動とは、リッチメニューをタップした時に自動でメッセージの返信や遷移先に飛ばすなどのアクション設定をした場合に使える機能です。
友だちに対してトークルームで様々なメッセージを配信することができますが、配信数を消費します。リッチメニューは固定されたメニューバーになるので、配信数を消費することはありません。そして気になったボタンのワンクリックで遷移先にダイレクトに飛ばすことができるアクション機能は、更に反応率を上げることができるツールです。簡易的なボタンや画像が掲載してあるリッチメニューであれば、視覚的にインパクトもあるため、そこから興味を持ってクリックする人も多いと考えられ、集客や販促の向上により効果的といえます。
公式LINEのリッチメニューでは、アクション連動が最大で5種類設定できます。
- URLを開く
- クーポン
- テキスト(メッセージ)
- ショップカード
- 設定しない
Lステップのリッチメニューだと、上記の5種類に加えて以下のようなアクション連動の設定ができます。
- TEL:ボタンをタップした時に発信する電話番号を設定します。受付窓口やお問い合わせ先などの電話番号を設定できます。
- 回答フォーム:ボタンをタップすると、アンケート等の回答フォームを開く設定ができます。
友だちに追加すると初めにアンケート等の回答フォームに設定している公式LINEも多くあり、その後のリッチメニューの表示方法や友だちの分類などの情報収集にも有効です。 - QRリーダーの起動
- アカウントのシェア
- タイムラインを開く
この他にも多数のアクションを設定することが可能です。
ボタンの数・位置を設定できる
公式LINEではテンプレートが決まっており、その中で最大6つのボタンしか選択できません。Lステップを使うと、タップできるボタンが最大20個まで選択することができ、規定のテンプレートの他にも様々なテンプレートからリッチメニューの画面を作成することができます。
1つの画像の中に複数(最大10個)のタップできるボタンを作成することもできます。または、複数の画像を用意し、タグ分け表示をしてリッチメニューを複数作成することもできます。たくさん情報を詰め込みすぎても分かりづらくなってしまう可能性があるので、ボタンの数や位置のバランスを見て、友だちが使いやすい設定を考えていきましょう。
Lステップのリッチメニューの設定方法
リッチメニューは宣伝や販促に大変有効であることを紹介しました。
ここでは、Lステップでリッチメニューを作成する上での設定方法を紹介していきます。PC版とスマートフォン版では若干設定の画面が異なりますので、画面を確認しながら進んでいきましょう。
※Lステップのリッチメニュー(プレミアムリッチメニュー)が使えるのは、Lステップの【スタンダードプラン】以降になります。以下は現在Lステップの【スタートプラン】を使っている方に向けた通常のリッチメニューを設定する3ステップの方法になります。
LINE公式アカウントから新規作成する
【スタートプラン】を使っている場合、Lステップからリッチメニューの操作はできないので、まずは公式LINEからリッチメニューを新規作成していきます。管理画面にログインし、メニューバーからリッチメニューを選ぶと新規作成されます。
「タイトル」、「表示期間」、「メニューバーのテキスト」、「メニューのデフォルト表示」などの様々な項目があるので、順に埋めていきましょう。
メニューバーのテキストは、トーク画面下部のメニューバーに表示する文字のことです。「メニュー」以外の文字にする場合は「その他のテキスト」をクリックして入力していきます。14文字しか入力はできませんが、『今週のおすすめ!』『〇月のキャンペーンはこちら』など、その時に応じてリッチメニューの紹介をすることができます。
メニューのデフォルト表示は、トークルームを開いたときにリッチメニューを表示させるかどうかを選択します。
画像・サイズを設定する
リッチメニューの表示設定の項目を入力・選択したら、「コンテンツ設定」の欄に進みます。ここでは、リッチメニュー用のテンプレートが用意されています。画面内にある「デザインガイド」をクリックするとテンプレートをダウンロードすることができるので、Photoshopなどの編集ソフトを使うと作成がスムーズです。リッチメニューの表示のサイズやボタンの個数、ボタンの大きさや位置はどうするかなど、選択肢の中から自身が作りたいリッチメニューをイメージして設定していきましょう。
サイズやボタンの配置を決めたら「背景画面をアップロード」へ進みます。画像を選択し、画像に文字を入れたり背景色を付けたりして、友だちが興味を持ってくれそうなリッチメニューを作成していきます。フォーマットに沿って画像を選択・作成し、リッチメニューに設定していきます。
画像のサイズは細かく決まっているので、自身で画像を選択する場合にはサイズを間違えないように注意してください。ファイルサイズは1MB以下です。
【大サイズ】 2500px × 1686px 【小サイズ】 2500px × 843px
画像の作成が完了したらアクションを選択することができます。テンプレートや作成した画像によってアクションの数が異なりますので、それぞれに合ったアクション設定が必要です。アクション連動によっておくこと戦略的に友だちを誘導することができるので、画像やボタンに合わせたアクションを設定しておくことはリッチメニュー作成の重要なポイントです。
Lステップと連携させる
背景画像とアクション連動の設定まで作成できれば、最後にLステップと連携させていきます。Lステップの管理画面のメニューバーから「自動応答」を開き、「新しい自動応答」をクリックします。最後に公式LINEに戻り、リッチメニューの「テキスト」を選び、内容に合わせたキーワードを入力します。Lステップの自動応答にも同じキーワードを設定すれば、連携は完了です!
すでに【スタンダードプラン】に加入されている方は、Lステップの管理画面からすぐに設定が可能です。画像サイズなどは上記と同様ですので、順番に設定してみてください。
Lステップのリッチメニューを効果的に使うポイント
表示し続けない
友だちに伝えたい情報や便利な機能をリッチメニューに組み込んだ場合、リッチメニューは表示したままの方が宣言効果は高いかもしれません。ただし、大きいサイズのリッチメニューを表示している場合などは、表示し続けるとトークルームの画面上部のメッセージが見切れて読みづらくなるというデメリットがあります。自分に届いたメッセージをきちんと読みたい、トークで問い合わせをしているなど、リッチメニューよりトーク画面のメッセージの方が重要な人もいます。トーク画面下部のメニューバーをワンクリックするだけで、友だち本人がリッチメニューを表示させたり表示を消したりすることができるので、常に表示しないように設定しておくことが好ましいでしょう。
表示の方法は、リッチメニューの設定画面内、メニューのデフォルト表示から「表示する」または「表示しない」の選択ができます。
画像のサイズを調整する
状況に応じて、リッチメニューの画像の大きさを調整していきます。
画像の大きさによって、メッセージの見え方が変わり、集客や販促に直結するポイントにもなります。
リッチメニューのサイズにはトーク画面の約半分を占める大きいサイズと、半分程度の小さいサイズの2種類があります。
画像サイズは『横2500px 縦1686px』または『横2500px 縦843px』のみ使用可能で、1MBまでのファイルをアップロードできます。
大きいサイズは画像やボタンを大きく表示でき、多くの情報を載せられる反面、トーク画面のメッセージを読みづらいのがデメリットです。情報量を少なくシンプルにして、ハーフサイズのリッチメニューを導入してメッセージ画面を強調することのも戦略の一つです。
友だちの属性や宣伝したいものの種類によって、画像やサイズを変更すると反応率アップにつながるでしょう。
ボタンデザインを作り込む
リッチメニューのボタンは、タップしやすいものを考え作成しましょう。
画面全体のバランスを考えてボタンの位置や大きさを決めることがもちろん重要ですが、友だちの属性に合わせて変更することも大切です。
例えば、友だちの属性が年齢層の高い場合やLINEの使用頻度の低く使い方に慣れていない場合などは、とにかくボタンを分かりやすくする必要があります。また、若い世代向けであれば、おしゃれで可愛いデザインに作り込むなど、色や形、表示位置など細かな配慮と工夫をすることも必要です。
目を惹くキャッチコピーを考える
リッチメニューは公式LINEの顔であり、HPのような役割も担っているので、目を惹くキャッチコピーを考えることが大切です。
どんなに商品やサービスが良くても、興味を引き付けてクリックされなければ意味がありません。画像やボタンはもちろん、それに合った言葉や文字の選択をすることでLステップのリッチメニューを使うことによって、より文字を目立たせたり、ボタン配置の工夫で言葉や数字を引き立たせたりすることができるでしょう。
まとめ
Lステップを導入すると、リッチメニューは大きく変わります。
自由にカスタマイズして、公式LINEをHP並の情報量を組み込んで作成することが可能になります。
また、アクション機能の設定で顧客が求めているページやおすすめしたいページに自動的に誘導することができます。
Lステップのリッチメニューを有効的に活用すれば、配信する側はメッセージの配信数を増やすことなく集客や宣伝ができるようになるのが大きなメリットです。
Lステップに興味を持っていただいた方は、ぜひ導入を検討してみてください。
※Lステップのリッチメニュー(プレミアムリッチメニュー)が使えるのは、Lステップの【スタンダードプラン】以降になります。