記事の要約
- LINE公式アカウントとの違いはシナリオ配信、セグメント配信、ユーザー管理、リッチメニューなどの自由度が高いということ
- Lステップはユーザーインターフェイスがわかりやすく、公式マニュアルもあるので安心
- Lステップ利用開始後は友だちの追加やシナリオ配信などの設定が必要
Lステップとは?
LステップとはLINE公式アカウントの機能を拡張したB2Cむけの「マーケティングオートメーションツール」です。
「ステップ配信」「セグメント配信」「顧客管理システム」「チャットボット」「回答フォーム」「流入経路分析」など幅広い機能が備わっています。
プランは「スタートプラン」「スタンダードプラン」「プロプラン」の3種類にわかれていて、一番安いスタートプランの月額料金は2980円です。
初めてのかたでも使いやすいようにユーザーインターフェースも見やすくなっているので、安心して利用できます。
LステップとLINE公式アカウントの違い
LステップとLINE公式アカウントでは何が違うか以下の順番で解説します。
- シナリオ(ステップ)配信
- セグメント配信
- ユーザー管理
- プレミアムリッチメニュー
- 予約管理機能
- オペレーター機能
シナリオ(ステップ)配信
シナリオ配信とは、あらかじめ登録しておいたメッセージをタイミングや順番をきめてできる配信のことです。
LINE公式アカウントでもシナリオ配信ができるのですが、その機能に大きな違いがあります。
たとえばLステップでは配信時の分岐回数に制限がありません。
また分岐の条件も自由に決めれたり、シナリオ配信の時間も1分単位で設定することができたりするのがLステップの強みです。
一方LINE公式アカウントでは分岐の回数は2ヵ所、シナリオ配信の時間は1時間単位となっています。
セグメント配信
セグメンテーションとは市場の細分化を意味します。
これをLステップに当てはめると、配信する友だちを属性ごとにグループわけ(セグメント)することを表しています。
LINE公式アカウントでは「性別」「年齢」「OS」「エリア」でしかグループわけできないのに対し、Lステップは上記にくわえ「このボタンを押してくれた人」「このタグがついている人」などより細かくグループわけが可能です。
このような細かいグループわけは、(セグメント)Lステップが顧客管理と紐づいているためできることなのです。
ユーザー管理
Lステップでは、友だちごとの統計情報や各種基本情報が確認でき、顧客管理を網羅できるのが強みです。
LINE公式アカウントは誰が登録しているかは、登録した人からメッセージなどのアクションがないとわかりません。
しかしLステップは友だち登録した人からのアクションなしに顧客情報を把握することができます。
そのほか「ステップ配信のこの部分を見てくれている」「このボタンを押してくれている」なども把握することが可能です。
プレミアムリッチメニュー
リッチメニューとはLINEのトーク画面の下のほうに表示されるメニューのことです。
具体的には「URLを開く」「電話をかける」「自動返信メッセージを設定する」などのアクションを設定できます。
違いとしてはLINE公式アカウントではリッチメニューのボタンは最大で6つまでしか使えないのに対し、Lステップでは最大20個までボタンの表示が可能ということです。
またタップする位置やデザイン、ボタンの配置なども自由に設定できるのがLステップの強みです。
予約管理機能
Lステップの予約管理機能は、単に予約を受け付けるだけでなく「定員に達したら自動で受付を終了する」「予約の申し込み期限を設定する」などのことができます。
予約の日程に合わせてリマインド通知することもできますので、手動でメッセージを送る必要がないのもLステップの特徴です。
一方LINE公式アカウントでは予約管理機能が提供されていないため、別の予約管理ツールを使ったり、お客様から受けっとったメッセージに手作業で返信したりする必要があります。
オペレーター機能
オペレーター機能とは友だち登録した方と、個別にメッセージのやりとりができる機能のことをいいます。
わかりやすくいうとコールセンターやカスタマーセンターのスタッフのような機能です。
オペレーターを外注するした場合、個人情報や会社の情報もみられてしまうのではないかという心配があるかもしれません。
しかし機能制限をかけることで「担当のお客様とのみやりとりができるようにしたり」「Lステップの管理画面を見れないようにしたり」といった設定ができるので安心です。
Lステップ構築までの流れ
Lステップを導入する際の流れを以下の手順で説明します。
- Lステップへ申し込む
- Lステップアカウントが発行される
- Lステップの利用が開始
Lステップへ申し込む
- お申込みページにアクセスする
- 申し込みプランを選択する
- 申し込み情報を入力する
- 支払い情報を登録し申し込みを完了する
お申込みページにアクセスすると注意事項が表示されますので確認しましょう。
「スタートプラン」「スタンダードプラン」「プロプラン」の中からプランを選択し進んでいきます。
お客様情報と支払い情報を入力し登録を押せば完了です。
Lステップアカウントが発行される
申し込みが完了するとアカウントの発行が発行されます。
「ユーザーID・パスワードの設定」や「LINE公式アカウントとの紐づけ」などいくつかのステップ踏む必要がありますが詳しくは以下をURL「Lステップの導入方法」の部分をご覧ください。
問題なくLステップとLINE公式アカウントが連携できた場合、申し込み当時に利用開始できます。
Lステップの利用が開始
Lステップの利用が開始されたと同時にメッセージの送受信ができるかテストすることをおすすめします。
通常LステップとLINE公式アカウントが紐づいている場合、友だちとメッセージできますが、連携されていないと「メッセージの送受信」ができないからです。
まずは確認方法としてご自身の個人LINEを登録しメッセージを送ってみてください。
Lステップの利用を開始したらやるべきこと
Lステップ利用開始後にやるべきことは以下のとおりです。
- マニュアルを見る
- 友達を集める
- メッセージ配信通数を揃える
- シナリオ配信を決定する
- タグ付けを行う
それぞれ解説します。
マニュアルを見る
始めたばかりではLステップの操作方法についてわからないことがほとんどだと思います。
そういった方のためにLステップについて詳しく解説されているマニュアルがありますのでまず一度そちらを確認しましょう。
以下Lステップ公式マニュアルです。
ページ内では「キーワード検索」「目的別検索」「よくある質問からの確認」ができます。
友だちを集める
友だちが多いほど配信できる顧客の数が増え、結果として売上アップにつながります。
ですので友だちを増やすことを目標にしましょう。
友だちを増やす方法としては、お店にQRコードを置いたり、会計時にキャンペーンの案内をしたり、ECサイトやSNSで発信するなどがあります。
SNSで発信する場合、利用者層がSNSごとに異なるため、自社の商品と相性のよいSNSで発信することをおすすめします。
メッセージ配信通数を揃える
LステップはLINE公式アカウントと連携されているため、Lステップでメッセージを配信すると同時にLINE公式アカウントのメッセージ通数も減っていってしまいます。
したがってLステップ導入時にはLINE公式アカウントと月間配信メッセージ通数を合わせる必要があるのです。
LINE公式アカウントのメッセージ通数の方が少ない場合、気づかぬうちに上限に到達してしまって、メッセージを送れないという事態になりかねないので注意しましょう。
シナリオ配信を設定する
シナリオ配信はLステップのメイン機能のひとつで、あらかじめ設定しておいた流れにそって、メッセージを自動送信できるのが特徴です。
また配信の分岐や配信時間、配信時のリッチメニューを自由にカスタマイズすることもできます。
以下にシナリオ配信の基本的な例をまとめましたので参考にしてください。
- ご挨拶・通知OFFの説明
- 自己紹介
- このLINEで伝えたいこと・お客様アンケート
- なぜこのようなビジネスを行っているのか
- ノウハウの一部紹介
- サービスを受けることによって得られるもの
- サービスを利用した方の声
- スタッフ紹介
- 案内・申し込み
- お申込みいただけなかった方へのフォロー
タグ付けを行う
Lステップにはタグ付け機能があります。
タグとは、友だちごとにさまざまなラベルを付ける機能のことです。
たとえば
- youtubeから登録した人
- 商品の購入履歴がある人
- 20代既婚女性
など細かくタグ付けをしておけば、より効率的なメッセージ配信がおこなえます。
また友だち追加時にアンケートをとっておくとそれがそのままLステップに自動保存されるのでおすすめです。
まとめ
Lステップを導入することで以下のようなさまざまなメリットがあります。
- ユーザーを属性ごとに分類することができる
- 細かく設定したシナリオを配信できる
- 顧客管理がしやすくなる
- オペレーター機能で顧客と1対1で会話ができる
- 充実した予約機能がある
また、公式マニュアルなどもあるため初めての方でも安心して利用できるでしょう。
さらにLステップのツール自体もわかりやすいユーザーインターフェースになっているのもおすすめの1つです。
ぜひこの機会に一度Lステップを導入してみてはいかがでしょうか。